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2008年11月

新宿「トマッティーニャ」は小さい子供はお断り

子連れで食事することが多い伊右衛門家だが、たまに入店を断られることがある。
その理由は、「小さいお子様はちょっと・・・・」。
別に、取り立ててお洒落なレストランでなくてもだ。

Dscn0470
先日入ったイタリアンもそうだった。
新宿のトマッティーニャ
場所は、新宿・伊勢丹の目の前、新宿高野第二ビルの地下1階。
「ディナータイムは小さいお子様の入店はお断り」だそうだ。
新宿の高層ビル街からここまで歩き、やっと着いたのに・・・。
到着時刻は、18:30頃だったので、子供連れでも非常識な時間でもないだろう。
Dscn0471
確かに小さい子供はうるさいことがあるので、他のお客さんに迷惑がかかるのも分かる。
「我が家の子供はおとなしいから大丈夫」とも言わない。
お店の人も、丁重に断りの言葉を述べていた。
でも、そういうポリシーなのであれば、はじめから店の看板に入店可能年齢を示しておいて欲しい。どこかのキャバレーみたいに。
それだけで無駄足が省けるのだから。

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思い出に残る出張「新潟県 大湯温泉」

Photo_2
仕事柄、地方への出張が多いが、先日の出張は、過去の中で一番よかった。

新潟県魚沼市にある大湯温泉である。
仕事は魚沼市で開催された健康ビジネスサミット「うおぬま会議」に参加するためだったのだが、宿泊場所として指定されたのが大湯温泉だった。

 

源泉かけ流しの貴重な温泉

泊まったのは、大湯温泉の「和泉屋旅館」さんで、 Photo_3
大湯温泉郷の源泉の目の前にある古風な旅館だ。
この温泉の特徴は、その名の通り、豊富な湯量。
いわゆる「源泉かけ流し」で48℃の源泉を、各旅館が引いている。

旅館のおばちゃんは、
「わたしのところは、源泉だけで浴槽を満たして、そのままあふれさせています。最近は、(全国的に)ろ過機を導入してお湯を循環させているところも多いけど、うちは(ろ過機を購入する)お金もないし、昔ながらの方法で温泉をはっています。だから、毎朝9時には、一回お湯を全部捨てて、浴槽を掃除しなくちゃいけないんだけどね」と、言っていました。
まさに温泉本来の姿です。源泉かけ流しの温泉は、年々少なくなっているようで、今では、全国の7割が循環方式になっているとのこと。

この後も、伊右衛門とおばちゃんとの会話は続き、
伊右衛門 どのくらい昔から温泉街としてあるのですか?

おばちゃん 温泉街として発展したのは明治以降だけど、温泉自体はもっと古い。近くのお寺で「過去帳」と呼ばれる家系図を見たことがあるが、それ見ると56代までさかのぼるみたいなんだよね。

伊右衛門 え?56代ですか。20歳で子供を産むと計算する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・sign03sign03sign031000年以上も前じゃないですか?

おばちゃん そういうことになるのかねぇ。

地元の人は、そのすごさに気付いていないのか?
言葉は悪いが、新潟の片田舎にある小さな温泉街に過ぎないのに、歴史も温泉もすばらしい。
平日だったせいもあるかもしれないが、観光客も見当たらなかったし、まだまだ日本にはこんな隠れた山里があるんだなぁ、と感心しきり。

タイムスリップする錯覚

翌日は、午前中から会議が入っていたので、
眠い目をこすりながら6時半に起床。

朝風呂にゆっくりつかった後、周辺を散歩した。 Photo_6
目の前には、懐かしさを感じさせる街並みが広がるが、なんと言っても絶景が「越後駒ヶ岳」。
ちょうど11月頭くらいから積雪が始まったようで、 駒ヶ岳の頂上付近は白くなっていて(写真の左側後方に写っている山)、その手前にある金毘羅山は紅葉の真っ盛り。
そのコントラストの美しいこと。野鳥がどこからともなく飛んできて、木の枝に止まったかと思うと、また飛んでいく。Photo_4ふと、反対側に目をやると、源泉から湧き出る白い湯気。
日本の原風景とも呼べる世界観がそこには広がっており、ただただ圧倒されました。都会生まれの都会育ちの伊右衛門だが、なぜか自分の古い記憶が呼び戻されるような、そんな錯覚を感じる時間でした。

この数時間後には、会議という形で現実に連れ戻されてしまうわけですが・・・・coldsweats02

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浅草「カツ吉」

先日、浅草に行った。
浅草に行くのは、もうかれこれ10年ぶりくらい。学生時代に入谷の友人と「染太郎」に行った以来だ。

300種類以上のオリジナルとんかつ

雷門から仲見世に入ってお参りし、六区のほうに抜けて・・・・と考えていたが、あまりの人の多さに断念。小学校入学前の子供2人を連れてでは、あの混雑は・・・。Photo
仲見世脇の道を通って、新仲見世通りに入りました。まずは腹ごしらえと思って、物色。
浅草中央通りで発見した「元祖味噌とんかつカツ吉」というオリジナルとんかつの店に入りました。
店の説明によると、日本で唯一のオリジナルとんかつを出して39年になるようで、メニューに載っているのは50種類。載っていないとんかつも含めると300種類以上に。
味噌以外にも、餃子とんかつ、納豆とんかつ、さらにチョコレートとんかつまでありました。
メニューにあわせて豚肉を変えたり、油の温度を変えているとのこと。Photo_2
しかも、この店のご主人は、自分の指を油の中に入れて、その温度を確かめることができるという。
油がハネただけでも熱くてたまらないのに、指をその中に入れるなんて・・・・。

定番は味噌とんかつ

で、頼んだメニューですが、やはり定番ということで私は味噌とんかつ(確か1250円?)、妻はチーズとんかつ(値段失念!)を。ご飯(250円)と味噌汁(200円)は別注文になるので、ご飯だけ注文。というのは、隣の人の味噌汁を見たけど、御椀も小さいし、あれで200円はちょっと高いんじゃ?と思いました。飲んでないので味は分かりませんが・・・。他のお客さんはほぼ全員両方頼んでいましたけど。
肝心のとんかつですが、撮影禁止なので写真はとっていないけど、名古屋の味噌カツのようなものを想像していた(写真)Photo_4 ので意外な感じ。どこにもあの黒い味噌はかかっていないし、しかも衣の色が薄い。キツネ色~やや濃色がとんかつの王道だと思うが、カツ吉のは肌色に近い。
食べ方は、「ソースはかけずにそのままガブり」がカツ吉流らしい。使っている味噌は白味噌だろうか。豚肉の甘味と味噌の甘味が口の中に広がり、普通のとんかつとはまるで違う食感、食味、風味が漂う。豚肉は薄めの肉を使っており、よく言えば上品な味わい、悪く言えばとんかつらしい豪快さとは無縁といえるだろう。
伊右衛門の個人的な意見を言わせてもらえば、おいしいこと   
は認めるが、コストパフォーマンスを考えると?と思える。
ただ、とんかつで300種類以上というそのアイデアには脱帽するばかり。普通のとんかつ、ヒレとかロースもあるみたいなので、機会があれば今度はそPhoto_3れに挑戦してみようかな。
なお、子連れには少し店内狭いけど、なんとかなるレベルです。
カツ“よし”なのかカツ“きち”なのかは?です。

場所はこの辺
東京都台東区浅草1丁目21−12
03-3841-2277

腹ごしらえの後は、浅草寺に戻って、六区、ホッピー通り、合羽橋と回って、帰路につきました。

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文明の発展がもたらす人間の“愚” エレファントマンはその小さな視界から何を見たのか?

商店街のブログを名乗りながら、2回目の記事で映画を取り上げることになるとは・・・。

人間とは何か?人間性って?

こんな重いテーマを考えさせられる映画を見た。ツインピークスマルホランド・ドライブで有名なデヴィッド・リンチが1980年に制作した「エレファント・マン」だ。19世紀に実在したジョゼフ・メリック(映画ではジョン・メリック)の半生を描いたものである。
主人公のジョン・メリック(ジョン・ハート)は、生まれつき重度の奇形で醜悪な外見を持Photo_8 ち、見世物小屋で「エレファント・マン」として公開されていた。公立ロンドン病院の外科医トリーブス(アンソニー・ホプキンス)は、見世物小屋の親方バイツからジョンを引き取り、研究も兼ね病室で面倒を見ることにする。
これで、やっと人間らしい生活を取り戻すかに見えたが・・・・。病院の警備員であるジムにその存在を気付かれる。ジムは夜な夜なジョンの病室に押し入り、卑劣な行為を繰り返す。パブで飲んだ後、そこの酔っ払いや娼婦を伴って押し入る。はじめてジョンを見た娼婦は悲鳴を上げるが、ジョンもまたそんな訪問者に恐怖の表情を示す。挙句に、ジムはジョンに手鏡で自身の姿を見せ、ジョンは・・・・。

小さな穴から見た人間の“影”

これ以上は実際の映画を見てもらいたいのだが、ジョンはその外見以外は、普通の人間と何ら変わらない。
では、普通の人間って?普通じゃない人間って?他の動物とは何が違うのか?
人間はその長い歴史の中で、言語を習得し、農耕生活を開始し、文明を発展させてきた。特に、ジョンが育った19世紀は産業革命を経て、急速に工業化・産業化が進展してPhoto_9 いた。社会環境や生活習慣、労働観念が大きく変わり、文明が著しく“発展”した象徴的な時代だ。表向きには人間は豊かな生活を手に入れたが、それに比例して人間に巣くってきた負の側面がある。ジョンは、その風貌を隠すために頭に大きな袋かぶり、目の部分に視界取りのために小さな穴をあけている。この映画は、その穴から見える人間の行い、人間が持つ影の部分にスポットライトを当て、ジョンが見た世界として描かれている。まさに、人間の愚かさを、視野の狭い世界として表現している。
人間は動物の間には、こうした言語や文明を築いたことだけでなく、大きな違いがある。「寝方」である。樹上世界から地上の世界に降りた人間は、進化の過程で「横になって寝る」ことを手に入れたが、本映画の本質としても取り上げられている。

人間とは何か?認識が生み出す愚行

ジョンの外見と病気による障害は、確かに際立っている。「確かに際立っている」ことを認識できるから差別が生まれる。少数民族が迫害を受けるのと似たような構図だ。「ある民族が、自分たちより少数だ」ということが認識できるから迫害の芽が生まれる。
普通の人間を定義しているのは、この認識だろう。文明の進歩、医学の発展に伴い、この認識から外れる人間・民族に接触する機会が増える。それが差別・迫害といった愚行を生み出す。戦争も同様だ。Photo_10
この前、帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)の「逃亡」を読んだ。戦犯として追われる主人公 は、憲兵として中国大陸にいた時の“戦争という口実の元に犯した蛮行”を振り返り、考察をしていく。この中で、「中国大陸には人間と家畜の間に、もう1つ動物がいる」という表現が出てくるが、これも「日本人の方が国力・民度が上である」という認識から生まれた発想だろう。しかし主人公は、「大陸にいた農民は、内地(日本)の農民と何も変わらない」と述懐している。
人間とは何かと定義すること自体が間違っている。それが認識を生み出す。紛れもなく、ジョン・メリックは「象でもなく、動物でもなく、1人の人間」なのだから。



エレファント・マン (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第5弾)

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2008/09/11
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エレファント・マン (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第5弾)

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