思い出に残る出張「新潟県 大湯温泉」
仕事柄、地方への出張が多いが、先日の出張は、過去の中で一番よかった。
新潟県魚沼市にある大湯温泉である。
仕事は魚沼市で開催された健康ビジネスサミット「うおぬま会議」に参加するためだったのだが、宿泊場所として指定されたのが大湯温泉だった。
源泉かけ流しの貴重な温泉
泊まったのは、大湯温泉の「和泉屋旅館」さんで、 
大湯温泉郷の源泉の目の前にある古風な旅館だ。
この温泉の特徴は、その名の通り、豊富な湯量。
いわゆる「源泉かけ流し」で48℃の源泉を、各旅館が引いている。
旅館のおばちゃんは、
「わたしのところは、源泉だけで浴槽を満たして、そのままあふれさせています。最近は、(全国的に)ろ過機を導入してお湯を循環させているところも多いけど、うちは(ろ過機を購入する)お金もないし、昔ながらの方法で温泉をはっています。だから、毎朝9時には、一回お湯を全部捨てて、浴槽を掃除しなくちゃいけないんだけどね」と、言っていました。
まさに温泉本来の姿です。源泉かけ流しの温泉は、年々少なくなっているようで、今では、全国の7割が循環方式になっているとのこと。
この後も、伊右衛門とおばちゃんとの会話は続き、
伊右衛門 どのくらい昔から温泉街としてあるのですか?
おばちゃん 温泉街として発展したのは明治以降だけど、温泉自体はもっと古い。近くのお寺で「過去帳」と呼ばれる家系図を見たことがあるが、それ見ると56代までさかのぼるみたいなんだよね。
伊右衛門 え?56代ですか。20歳で子供を産むと計算する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・![]()
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1000年以上も前じゃないですか?
おばちゃん そういうことになるのかねぇ。
地元の人は、そのすごさに気付いていないのか?
言葉は悪いが、新潟の片田舎にある小さな温泉街に過ぎないのに、歴史も温泉もすばらしい。
平日だったせいもあるかもしれないが、観光客も見当たらなかったし、まだまだ日本にはこんな隠れた山里があるんだなぁ、と感心しきり。
タイムスリップする錯覚
翌日は、午前中から会議が入っていたので、
眠い目をこすりながら6時半に起床。
朝風呂にゆっくりつかった後、周辺を散歩した。

目の前には、懐かしさを感じさせる街並みが広がるが、なんと言っても絶景が「越後駒ヶ岳」。
ちょうど11月頭くらいから積雪が始まったようで、
駒ヶ岳の頂上付近は白くなっていて(写真の左側後方に写っている山)、その手前にある金毘羅山は紅葉の真っ盛り。
そのコントラストの美しいこと。野鳥がどこからともなく飛んできて、木の枝に止まったかと思うと、また飛んでいく。
ふと、反対側に目をやると、源泉から湧き出る白い湯気。
日本の原風景とも呼べる世界観がそこには広がっており、ただただ圧倒されました。都会生まれの都会育ちの伊右衛門だが、なぜか自分の古い記憶が呼び戻されるような、そんな錯覚を感じる時間でした。
この数時間後には、会議という形で現実に連れ戻されてしまうわけですが・・・・![]()
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