魚屋は儲からない?儲かる魚屋の基本戦略は商店街にあり。
魚屋は儲からないという。特に、食品スーパーにおける鮮魚売り場は、“お荷物状態”のようだ。鮮魚は精肉と比べて、鮮度劣化が早い。刺身や切り身など店側で付加価値をつけなければならないため労働生産性も低い。海外での魚需要が増大しており、仕入れ価格も上昇傾向にある、などが主な理由だそうだ。
ただ、こうした状況の中でも、健闘している魚屋として、この記事では「魚力」が紹介されている。この魚力。いわゆる魚屋のチェーン店として、全国に35店舗を構え、駅ビルや百貨店に出店している。もともとのルーツは、立川の魚屋さん。そのため、商店街にある魚屋のような対面販売を重視している。
伊右衛門も、吉祥寺の駅ビルに入っている同店に行ったことがある。確かに子供のころ、近所にあった魚屋と同じような雰囲気や勢い、そして買い物客とのコミュニケーションが生まれていて、駅ビルの魚屋にしては珍しいなと思った記憶が。伊右衛門家は、魚はいわゆる魚屋さんでしか買わないのですが、ここは鮮度も高そうだったし、品揃えも充実して、価格もリーズナブルだったので、ブリの切り身などを買いました(これは我が家では実に珍しいことなんです)。
*ちなみにトップの写真は、魚力ではありません。紛らわしくてごめんなさい。
魚屋繁盛の秘訣
魚力の繁盛振りを見ると、鮮魚に対する消費者のニーズは非常に高いということができると思います。もちろん立地条件がよいことも1つの理由ではありますが、
立地条件がよいところに出展する百貨店でも、ここまで賑わっている鮮魚売り場はそう多くありません。
この記事では、繁盛の秘訣として、
①対面販売による高い販売力
②店頭での魚の加工サービス
③高い仕入れ力による価格競争力
を挙げている。①を通じて、消費者に「魚の食べ方」を提案し、それに最適なよう *これが魚力の様子。
に魚を加工してくれる。加えて、財布に優しい、となれば、夕飯の献立に悩む主婦の心をがっちりとつかむのは、想像に難くない。普通の商店街の魚屋さんでは、当たり前に行われている風景です。
減りつづける魚消費。その解決に向けて
ところで、近所のスーパーの鮮魚売り場を思い浮かべてみると、③は分からないが、①②とも欠けている。繁盛するわけがない。③は、魚屋をビジネスとして拡大していく上で欠かせない要因だが、①②については、手間がかかるだけで、価格に反映できないから、経営者としては極力コストをかけたくない。そのため、鮮魚売り場の“貧弱化”を招いているのではないか。
でも、だからといって全員が、商店街の魚屋さんにまで行くことはない。それゆえに魚の消費量も落ちているという。2007年の政府発表の「水産白書」によると、平成7年(1995年)と平成16年(2004年)の1人1日あたりの魚の消費量を比べると、どの年代においても消費量
が減っている。白書ではその原因として、
・子供の魚嫌い
・価格の高さ(グラム単価は変わらないが、頭や内臓を除くと割高感を感じる)
・調理の面倒さ
・消費者ニーズの多様化への対応不足
を挙げている。これらの原因を一挙に解決するミラクルXはなく、地道に、時間をかけて解決していくことが必要ですが、魅力的な鮮魚を届ける“魚屋さん”が、その中心的なカギとなることは間違いないと思います。だって、新鮮でおいしいそうな魚があれば、日本人なら誰だって食べたくなるでしょう。
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