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2009年7月

北区の新たな観光名所「23区初のロープウェイ」

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王子駅側から飛鳥山に登るには、さくら新道を脇の階段&急な坂をエッサエッサと上る必要があった(都電の飛鳥山駅側からだと比較的楽なのだが)。この階段と坂が、なかなかの心臓破りだったため、ロープウェイが7月17日に新設され、運行を開始した。
標高25.4メートルの飛鳥山の頂上まで約1分程度で連れてってくれるこのロープウェイは、日本一距離の短いモノレール式登山電車で10人乗りとのこと。トップの写真を見てもらえば分かるように、斜行式のロープウェイ?モノレール?ケーブルカー?で(運行形式・技術的にはモノレールになるようですが、見た目はロープウェイなので、一般にはロープウェイと認識されるのでは?)、中からはJR王子駅が一望できる 。Photo_2運がよければ新幹線の通過を見ることができるだろうから、小さな子供や鉄ちゃんには喜ばれること間違いなし!
ちなみに、このロープウェイを建設する際は、エレベーターにするかどうかの議論もあったようですが、ロープウェイの方がコストが安いとの試算から、この斜行式のロープウェイになったそうです。ロープウェイなんて都内であまり乗ることできないし(飛鳥山以外に知りません!)、乗るだけで観光気分を味わえますよね!北区の新たな観光名所として、期待できそうです。

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テレビ局に一番近いパワースポット?で盆踊り~スピリチュアル赤坂「浄土寺」

Biz
赤坂「浄土寺」で催された「第37回浄土寺盆踊り大会」(7月23日、24日)に行ってきた。赤坂一ツ木通りを通ったことのある人ならお気づきの人も多いと思うが、TBS方面から赤坂見附に抜けようとすると、左手に参道が見えてくる。その奥にあるのが浄土寺だ(ちなみにさらに青山通り方面に進むと赤坂不動尊がある)。平河山浄土寺は、1503(文亀3)年創建の浄土宗の寺で、銅造地蔵菩薩坐像は、港区有形民俗文化財。石造閻魔王坐像もあり、江戸時代には閻魔詣でで賑わったとか。慶長年間に現在地に移ったPhoto
毎年、この時期に盆踊りが開催されるようで、今年で37回目。さすがに37年前の赤坂界隈の様子は知らないが、2008年に赤坂サカスが完成したこともあり、テレビ局(TBS)の街として不夜城の賑わいを見せている。そんな都会の象徴ともいえる場所だが、浄土寺の参道に入ると、ひっそりとした雰囲気になり、スピリチュアルな印象を受ける 。
最近、パワースポット(エネルギースポット、気場などともいい、この地球上にあるすべての生命や物質の存在及び活動の源となるエネルギーが集中していると、宗教や風水、スピリチュアリティの観点から見なされる場所のことである)が人気あるようだが、もしかしたら浄土寺は、テレビ局に一番近いパワースポットかもしれない?個人的にはこの手の科学的根拠のはっきりしない効能は信じないので、エネルギーや気の流れを感じることはなかったが、浄土寺と赤坂不動尊などが点在するこの辺りは、古来のパワースポットとして崇められていたのだろう。

やっぱり主役は生活者。赤坂にも人は住んでいる!
さて、盆踊りは、あいにくの天気にも関わらず、赤坂サカスのBizタワーをバックにしたやぐら(トップ写真)を取り囲むように盛り上がりを見せていた。こう言ったら失礼かもしれないが、赤坂にも人は住んでいるのだろう。明らかに近所の住民らしき淑女や子供が浴衣に手拭いといった出で立ちでやってきて、盆踊りを盛り上げている。また、子供たちにはジュースやお菓子が無料で配られる。さらに最後にはアークヒルズの食事券が当たる抽選会も(伊右衛門は621番でしたが外れました)。ビジネスや繁華街としての顔だけでなく、生活拠点としての顔を持つ赤坂という街の意外な一面を垣間見せてくれた。当たり前と言えばそうなのだが、やはり盆踊りの主役は近所の生活者だと実感しましたPhoto_2
もちろん、赤坂近辺の会社員らも続々参加(伊右衛門もその1人です)。近所の人に混じって踊る人もいれば、伊右衛門のように1杯100円!!のビールに群がる人も。参道には屋台が並び、バナナチョコ、イカ焼き、たこ焼き、金魚すくいなど、夏祭りや盆踊りの“必需品”が揃っている。残業中に抜け出して一息つくには、絶好の機会!毎月のように開催してもらいたいものです。
でも、さすが赤坂!と思ったこともありました。町内会の名前が、「アークヒルズ自治会」とか「ミッドタウン町会」って言うんです。やっぱり抑えるべきは抑えていますね(笑)。

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与謝野馨もいますね。

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「酸漿(ほおずき)を乞いて、ご利益を得る」~ほおずき市に見る聖と俗の融合

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浅草ほおずき市に行ってきた。江戸時代に端を発する伝統行事で、その名の通り、ほおずきを売る露店が約200店のほか、屋台が軒を連ね、浅草寺を彩っている。ほおずき市は、毎年7月9日と10日に開催されることになっているが、何でも7月10日は四万六千日と呼ばれ、この日に参詣すると46000日、約126年分のご利益があるとされる。つまり、1日で一生分の“点数”が稼げるわけだ。46000という数字は、「米一升分の米粒の数が46000粒にあたり、一升と一生をかけた」など諸説があるようだ。

聖と俗が織り成す幽玄な香り
浅草に行くのは、昨年の11月のこのエントリー以来。
前回は人が多く、仲見世を通ることができなかったが、今回は仕事帰りに寄ったこともあり、仲見世見物も楽しむことができた。仲見世を過ぎると、ほおずきを売る露店が現れ、本堂の脇の六区に通じる広場には多くの屋台が並んでいる。
我が家でもほおずきを一鉢買ったが、Photo_3 閉店間際だったためか、いつでもそうなのかは分からないがおまけしてくれた。ほおずきについてくる風鈴も、子供が2人いるので2つもらえ、子供も大喜び。近所の花屋では、鉢に入ったほおずきはなかなか売っていないようで、大江戸線と銀座線を乗り継いで浅草寺まで足を運んだ甲斐があった。
そして何より、圧巻だったのが夜の浅草寺。五重塔がライトアップされ、本堂や宝蔵門を見下ろすようにそびえる様は、まさに幽玄。また、露店の電灯が、水辺に集まる蛍の光のように境内やそこを行き交う人たちを照らし、幻想的な雰囲気や文化、歴史を感じさせてくれる。浅草には、浅草寺に代表される「聖の文化」と六区やホッピー通りなどの「俗の文化」があるとされる。この相反する2つの共存は街としての魅力や地力の強さにつながり、それが多くの人を魅了してやまない理由の1つだと思うが、「ほおずき市」は聖と俗の融合の象徴的な行事だと実感することができる。
ほおずきは漢字で書くと、酸漿となる。この漿には、「漿(しょう)を乞(こ)いて酒を得(う)る」という中国の古い言い伝えがある。「希望したもの以上のよいものを得るたとえ」で使われ、「水を乞いて酒を得る」という意味になるようだ。「酸漿を乞いて、ご利益を得る」ほおずき市。先人達の奥深さを感じる。
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“菌”が作り出す日本の芸術~日本酒が目指した到達点

和歌山の幻の日本酒「龍神丸」を飲んだ。

週刊イブニングで連載中で、テレビアニメにもなった「もやしもん」。「菌」の存在を肉眼で見ることができるという不思議な能力をもつ主人公・沢木惣右衛門直保が農大に入学して、“右往左往”する物語で、手塚治虫賞の大賞も受賞している漫画だ。1_2
その中心テーマは、我々の生活における菌の重要性や役割。例えば、日本は発酵文化と呼ばれるほど、発酵食品が日常生活にあふれている。醤油、味噌、納豆、そして日本酒・・・・。そのすべてが「菌」による発酵の結果生まれたもので、味わいや香り、芳醇さ、炭酸のシュワシュワまで、すべて菌の活動によってもたらされている。ちなみにもやしもんとは種麹屋のことを指す。
当然、物語の中でも、様々な発酵食品が紹介される。世界で一番臭い発酵食品といわれるスウェーデンの「シュールストレミング」(ニシンを塩漬けにして、缶の中で発酵させた漬物の一種。缶詰の中でも発酵が進んでいるため、航空機内への持込は禁止。気圧変化による破裂の恐れから)やエスキモーの「キビヤック」(アザラシの腹の中に海鳥を詰め込み、発酵されてドロドロになった海鳥をすするように食べる)など。

日本酒のイメージを覆してくれる絶品の日本酒
そして、第二巻で幻の日本酒として紹介されているのが、「龍神丸」だ。漫画で紹介されてから人気に火がつき、入手が非常に困難になっているが、今年も何とか3本ほど手に入れた。大吟醸と純米吟醸と吟醸の3種類だ。和歌山の高垣酒造が、和歌山酵母という特殊な酵母と高野街道筋に千数百年前に発見された「空海水」を使って“醸した(かもした)”日本酒で、無加水のそのまんま瓶詰、低温貯蔵庫で瓶囲いした生原酒限定品だ。Photo
特に、大吟醸(精米歩合40%まで磨いた山田錦を100%使用)の味わいは格別だ。白ワインを思わせるフルーティーな香りと生酒ならではのしっかりとした味わい。加えてうっすらと緑がかったその透明感が視覚的に味わいを高めてくれる。
まずい日本酒(このまずいというのは味だけでなく、生産方法や流通・保存などの過程を含めてまずいという意味)によって、日本酒嫌いになっている人にはぜひオススメ。こういう日本酒が本来の日本酒だったともやしもんにも書かれているが、生産効率や保存性、流通都合などから味わいより“売りやすさ”を重視した日本酒が一般化された現在では、龍神丸をはじめとしたいわゆる“地酒”が一部のファンの間でしか共有されてないのは悲しい現実だ。日本酒党として私見も入ることは否定しないが、日本酒の味は非常に複雑で深く、科学的に言えば菌が発酵して作り出したアミノ酸や有機酸などの代謝物が深い味わいとなっている。蒸留酒のようなくっきり感はないが、様々な旨みと香りが味わい深さとすっきりさを両立した飲み口を実現している。日本の発酵文化と食文化のある種の到達点が、ここにあると思う。
今年の龍神丸の販売はほとんど終わっているが、和歌山のいくつかの特約店が通販でも売っているので、日本酒が好きな人も苦手な人も来年トライしてみてはどうだろうか。

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