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「酸漿(ほおずき)を乞いて、ご利益を得る」~ほおずき市に見る聖と俗の融合

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浅草ほおずき市に行ってきた。江戸時代に端を発する伝統行事で、その名の通り、ほおずきを売る露店が約200店のほか、屋台が軒を連ね、浅草寺を彩っている。ほおずき市は、毎年7月9日と10日に開催されることになっているが、何でも7月10日は四万六千日と呼ばれ、この日に参詣すると46000日、約126年分のご利益があるとされる。つまり、1日で一生分の“点数”が稼げるわけだ。46000という数字は、「米一升分の米粒の数が46000粒にあたり、一升と一生をかけた」など諸説があるようだ。

聖と俗が織り成す幽玄な香り
浅草に行くのは、昨年の11月のこのエントリー以来。
前回は人が多く、仲見世を通ることができなかったが、今回は仕事帰りに寄ったこともあり、仲見世見物も楽しむことができた。仲見世を過ぎると、ほおずきを売る露店が現れ、本堂の脇の六区に通じる広場には多くの屋台が並んでいる。
我が家でもほおずきを一鉢買ったが、Photo_3 閉店間際だったためか、いつでもそうなのかは分からないがおまけしてくれた。ほおずきについてくる風鈴も、子供が2人いるので2つもらえ、子供も大喜び。近所の花屋では、鉢に入ったほおずきはなかなか売っていないようで、大江戸線と銀座線を乗り継いで浅草寺まで足を運んだ甲斐があった。
そして何より、圧巻だったのが夜の浅草寺。五重塔がライトアップされ、本堂や宝蔵門を見下ろすようにそびえる様は、まさに幽玄。また、露店の電灯が、水辺に集まる蛍の光のように境内やそこを行き交う人たちを照らし、幻想的な雰囲気や文化、歴史を感じさせてくれる。浅草には、浅草寺に代表される「聖の文化」と六区やホッピー通りなどの「俗の文化」があるとされる。この相反する2つの共存は街としての魅力や地力の強さにつながり、それが多くの人を魅了してやまない理由の1つだと思うが、「ほおずき市」は聖と俗の融合の象徴的な行事だと実感することができる。
ほおずきは漢字で書くと、酸漿となる。この漿には、「漿(しょう)を乞(こ)いて酒を得(う)る」という中国の古い言い伝えがある。「希望したもの以上のよいものを得るたとえ」で使われ、「水を乞いて酒を得る」という意味になるようだ。「酸漿を乞いて、ご利益を得る」ほおずき市。先人達の奥深さを感じる。
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