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2009年8月

「ノスタルジー×カオス」に見出す日本人の幸福論~立石商店街~

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京成線の青砥から1つ目、立石に行ってきた。
8月15日の終戦記念日でお盆で土曜日ということもあり、ほとんどのお店はお休みだったが、戦後の闇市から発展してきたその商店街は、昭和の香りをプンプン感じることができた。
戦後の名残を残した各商店が、独特のノスタルジーを醸しだしている。大手のスーパーやコンビニに慣れ親しんだ目で見ると、そこには一種の懐かしいカオスがあり、昔の日本庶民が持っていた底知れぬパワーを感じることができる。テレビで東南アジアの露店を見るとカオスを感じる一方、現地の人たちの明るさや力強さが印象的だ。全体としてみるとそこには秩序や習慣が無意識的に形式化されており、それが地域の文化として魅力を発している。日本が忘れてしまった地域の人たちが作り出すこうした文化的な魅力が、立石の商店街の最大の特色といえそうだ。
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歴史を体現することで得られる幸福論
寺山修司は、そのエッセイの中で、歴史という言葉の捉え方として、「過去は、ストーリーであり、未来だけがエクスペリエンスであり得る」と書いている。過去はお話に過ぎないが、未来は行動を通して実存性を獲得することができ、そこに幸福論の実体があるのではないかと、ということだ。商店街の魅力の1つも歴史や過去であるが、代を越えた伝承・営業という体現を通じて“商店街”をエクスペリエンスし続けている立石商店街に、日本人の幸福論を見出してしまうのは、私だけであろうか。
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立石で60年以上営業を続ける「星菊水」。店主によると以前は出所後の阿部定も働いていたと言う。ランチの刺身定食(1000円)はオススメ。都心で食べたら2、3千円はしそうなほど新鮮でおいしい刺身が食べられます。

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